王様の大好物は卵焼き。
朝も、昼も、夜も卵焼きを食べています。そんな王様に、世継ぎの王子様が生まれました。
王様は大喜びです。
早速、国中の人間をお城に集めて、ご馳走を振舞うことにしました。
ご馳走は、やっぱり卵焼きに決まっています。
でも、国には国中の皆が食べられるような、沢山の卵はありません。
ニワトリも一度にそんなに沢山の卵を産めないので、他のご馳走にしようと大臣たちは言います。
でも、王様は『絶対に卵焼きでなければならない!』と言うのです。
とうとう『ぞうの卵なら、一度に沢山の卵焼きができるじゃないか』と言い出したので、さあ大変!
ワン大臣は、ぞうの卵を見つけてくることになりました。
ツウ大臣は、ぞうの卵焼きを作る大きなフライパンを作ることになりました。
ホウ大臣は、大きなフライパンを載せて焼くかまどを作ることになりました。
巨大なフライパンと、小山のようなかまどは作ることが出来ました。
でも、ぞうの卵を探しに出掛けたワン大臣、中々卵が見つかりません・・・。
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