昔、大きな木の下に何だかへんな卵が三つ落ちていました。
白いのと、青いのと、赤い卵です。通りかかった男の子がその卵を拾って家へ帰りました。
でも、何の卵だか分かりません。
眺めているうちに赤い卵が割れて、中から赤い小さな手が出てきました。
なんと、卵から孵ったのは、かみなりの子供でした。
小さな太鼓を鳴らしながら、稲光を光らせながら天まで昇っていきました。
次に割れたのは青い卵。
2本の足だけ飛び出して、小川まで歩いて行って飛び込みました。
卵から孵ったのは河童の子供でした。
小川を泳いで行ってしまいました。
でも、残った白い卵は男の子が懐へ入れて温めても中々孵りません。
それどころか冷たくて冷たくて・・・。
あんまり冷たいのでつい落としてしまいました。
すると中から出てきたのは・・・。
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