うさぎときつねの、奇妙な友情のおはなし。

おおきくしてみる?
福音館書店さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

ゆらゆらばしのうえで

作・絵

きむら ゆういち 文/ はた こうしろう 絵

出版社

福音館書店

発行日

2003年10月15日

楽しんだ歳

5歳

内容

何日も降り続いた雨が止んだ或る日。
谷川にかかる橋は、雨と渓流に痛めつけられて丸太が一本残っているだけでした。
橋桁は今にも倒れそうです。

其処へ狐に追いかけられた兎が走って来ました。

兎は、丸太を渡りきってから落とせば逃げられると思いました。
狐は、丸太を渡らせなければ捕まえられると思いました。

狐がどんどんと丸太を踏み鳴らすと、土手の石が崩れ落ちました。
そして、丸太橋は真ん中の橋桁に支えられた、大きなシーソーになってしまったのです。

狐が兎を捕まえようとすると、丸太橋は河に落ちてしまいます。
下は増水した激流、落ちたら助かりません。
狐と兎は、丸太橋の両端にしがみ付いたまま、顔を見合わせていました。
いつしか、二匹は静かな声で話し始めたのです・・・。

読書後の注意

しみじみとした心温まるお話です。
木村裕一さんは『あらしのよるに』の作者さんでもあります。
 

17.7/21