きつねのきっこは、月の明るい夜にお出掛けです。
ふもとの町までお買い物に行かなくてはなりません。怖いのをおまじないを唱えて我慢して歩いていくと、心配したお月さまが一緒について来てくれました。
途中でふくろうのろくすけに会うと、ろくすけもまた付いて来てくれます。
次に会ったのは夜中に釣りをしていた、いたちの ちい と にいでした。
2匹のいたちも、きっこに付いて来てくれました。
きっこはふもとの町のお豆腐やさんに、油揚げを買いに行くのです。
お豆腐やさんは、油揚げを100枚売ってくれました。
おまけも10枚つき。
でも、その帰り道。
茂みの中から、何かの声が聞こえます。
『こわいぞ〜こわいぞ〜、あぶらげ ぜんぶおいていけ〜』
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