人間の愚かさと、自然の偉大さを謳う絵本。

おおきくしてみる?
岩崎書店さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

うみをわたったこぶた

作・絵

木崎 さと子 文/ 黒井 健 絵

出版社

岩崎書店

発行日

2004年4月28日

楽しんだ歳

5歳

内容

ただ、地面が遠くまで広がっている原っぱを、黒い幼いぶたが歩いていました。
お母さんが死んでしまったのに、寂しい言うことも分からないほどの、幼いぶたです。

一匹のちょうちょが飛んできて、まっすぐ歩いていくと海がある事を教えてくれました。
とことこ歩いて行って、とうとう海に着きました。
海に沿って歩いていくと、森に入ります。
そこの樫の木が語り掛けました。
『ここは、おかあさんのお腹の中なのさ。海も、森もみんな。』

小さなぶたは海の中に倒れている大木の上に乗って、海へ漕ぎ出します。
海の深いところから盛り上がってくる波が、昔の話を聞かせてくれます。
雨が降って来たときも、雨が木の根っこから海へ栄養を運んでくることを教えてくれます。

小さな黒いぶたが辿る、壮大な自然と歴史の旅物語です。

読書後の注意

戦争の愚かさと、自然の雄大さが描かれた絵本です。
5歳の娘でも、ちょっと難しかったかな?
 

17.8/24