せなけいこさんの『おばけえほん』です。 或る日、空から何か光った物が落ちてきました。
海辺の犬と、森の猿と、山の烏がその光った卵を見つけたのです。
中から、羽の生えた変な奴が顔を出しました。
誰だい?と言う問いに『おいら てんぐさ』と答えます。
『天草(てんぐさ)』と間違えた海の犬は、海に連れてって海に放り投げてしまいます。
でも、海から大タコが出てきて『捨て子はまかりならん』と返して来ました。
『てんぐさじゃないよ、てんぐだけだよ』
こんどは『天狗茸』と間違えた森の猿が森へ連れて行きますが、キノコとは似ても似つきません。
天狗の子は、はぐれた親に会えるのでしょうか・・・。
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