主人公は、卵の殻。

おおきくしてみる?
小峰書店さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

たまごのカーラ

作・絵

風木 一人 文/ あべ弘士 絵

出版社

小峰書店

発行日

2003年6月18日

楽しんだ歳

5歳

内容

卵がひとつ、ありました。
たまごのカラは、ずっと長いことたまごの中身を守っていました。

けれど、中からとかげの子が生まれた時、卵のカラが『おめでとう』と声を掛けたのに、とかげの子は知らん顔で歩いて行ってしまったのです。

卵のカラは怒りました。
『ずっとあたしが まもってやってたのに ありがとうのひとことも なしかい。 あのおんしらず!』

でも、これからは自分自身の為に生きるんだ、と決意した時、卵のカラに足が生え、手が生え、歩き出しました。
卵のカラは『たまごのカーラ』になったのです。

たまごのカーラは歌いながら歩いていきます。
高い山を越えて、どこまでも。

子供が産まれたらカラなんてただのごみくずだ、と言う輩には、カーラの空手チョップと後ろ回し蹴りが炸裂します。

『あたしはカーラ。なめんじゃないよ。』

なんともアネゴな卵のカラの旅は続きます。

読書後の注意

子育てが終わったら、こんな風に飄々と生きてみたいものです。
子育て中のお母さんにもおススメの絵本です。
 

17.11/26