百聞は一見にしかず。

おおきくしてみる?
金の星社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

さかなって なにさ

作・絵

せな けいこ 作/絵

出版社

金の星社

発行日

1976年7月

楽しんだ歳

3歳

内容

うさぎは毎日毎日クローバーばかり食べています。
でも、もう飽きちゃって『なにかおいしいもんたべたいなあ』と思っていました。

そこへ猫がやって来て『さかなのほうがおいしいぜ』と教えてくれます。
うさぎは『おいしいもの=にんじん』ですから、にんじんを思い浮かべます。
でも、猫は『魚は動いて目玉がある』と言うので、うさぎは目玉が付いて動いたにんじんを思い浮かべてしまいます。

うさぎはミミズに訊いてみました。
『こわいものだよ』と言うので、うさぎの想像ではつり上がった目のにんじんには牙と鉤爪が付いてしまいます。

蛙さんに訊いたら『さかなは小さくて、細いのもいる』と答えました。
牛さんに訊いたら『ぼくよりも大きいのがいるって聞いた』と答えました。

ねずみくんに訊いても、すずめさんに訊いても、かもさんに訊いても、皆の言う『さかな』が全部違うので、うさぎは混乱してしまいます。

かめさんに『海の中にたくさんいる』と聞いたうさぎは、海の中に潜ってみる事にしました。

読書後の注意

うさぎの勘違いな想像力がとっても楽しい絵本。
『え〜、違うよねえ』なんて言いながら読んでいます。
立場が違えば見方も違う、と教えてくれる絵本です。
 

17.5/9