せなけいこさんの『おばけえほん』です。 お隣に越してきたおはなちゃんは、ちょっと変わった子だったのです。
2階でお勉強していたら、『遊びましょ』なんて窓から顔を出しました。
どうやって2階まで登ったのかと思ったら・・・
なんとおはなちゃんは『ろくろっくび』だったのです。
『もっとのばしてみせて』というと、楽しそうに野原へ誘ってくれました。
おはなちゃんの首は、何処までも伸びていきます。
枝から柿を食べたり、小鳥の卵を狙った蛇を脅してみたり。
富士山を越えて、雲の上まで伸びて行ってしまいます。
雲の上に、ひょいと顔を出すと、そこには風神と雷神がいたのです。
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