ともだちや」

図書館で初めて目にした時にはぎょっとしたタイトルです。
何でもお金で買えてしまったり、大人や子供の心の荒廃が叫ばれる昨今です。
「・・・友達を買うお話なのか?」

ありますが、手にしてみるとそんな予想を裏切ってくれました。

このシリーズは「友達」のあり方について教えてくれます。
友達はお金で買えなかったり、仲直りの仕方は簡単だったり、
友達は「仲良く遊ぶこと」、それ以外を求めていない事だったり。

悪ぶっていて、意地っ張りなオオカミと、寂しがり屋で、オオカミが大好きなキツネのお話。
とにかくオオカミとキツネが仲良しだったら、それでいいんです。

「ともだちや」「WOLF&FOX」と色々なシリーズ名が付いています。

ともだちや
ともだちくるかな
あしたもともだち
ごめんねともだち
ともだちひきとりや
ありがとうともだち
あいつもともだち

 

 

 

おおきくしてみる?
偕成社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

ともだちや

作・絵

内田麟太郎 作/ 降矢なな 絵

出版社

偕成社

発行日

1998年1月

楽しんだ歳

4歳

内容

『おれたちともだち』絵本の第1巻です。

キツネがともだちやをはじめました。
1時間100円、2時間200円で「ともだち」になります。
まず、クマと「ともだち」になります。
キツネは200円貰いますがお腹をこわしてしまいます。
次にオオカミと「ともだち」になりますが、お代をいただく時になって
オオカミが怒り出してしまいます。

ともだちはお金では買えないのですね。
本当のともだちが欲しかったキツネのお話です。

読書後の注意

家の中でともだちやごっこが流行ります。

 

16.9/19

 

おおきくしてみる?
偕成社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

ともだちくるかな

作・絵

内田麟太郎 作/ 降矢なな 絵

出版社

偕成社

発行日

1999年2月

楽しんだ歳

4歳

内容

『おれたちともだち』絵本の第2巻。
意地っぱりで悪ぶってるけど、さびしがりやのオオカミさんの
お話です。

オオカミは誰かを待っています。

今日は楽しい一日になるはずの日です。
お掃除をして、ずっと、ずーっと待っていたのに
来るはずの誰かさんは来てくれません。
一晩明けると、オオカミはさびしいさびしいオオカミになって
しまいました。
ついにはさびしくてたまらないので、ついに心まで捨てて
しまいます。

うっかり屋のオオカミが待っていたのは誰でしょう。

読書後の注意

背表紙もまた楽しいので、見落とさないようにして下さい。
 

16.9/20

 

大きくしてみる?
偕成社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

あしたもともだち

作・絵

内田麟太郎 作 / 降矢なな 絵

出版社

偕成社

発行日

2000年10月

楽しんだ歳

4歳

内容

今回はキツネが寂しい思いをしてしまいます。

オオカミがキツネと散歩をしていると
クマが倒れているのを見つけてしまいます。
でも、オオカミは森一番の乱暴モノを自負しています。
クマを助けたことがばれたら暴れモノの名がすたります。
オオカミはキツネに内緒で、怪我をしたクマの看病をします。

キツネは、急に遊んでくれなくなったオオカミに、
他にもっといい友達が出来たのだと誤解してしまいます。

読書後の注意

オオカミはいつも同じ服なのですが
キツネはとてもオシャレなのです。
毎回変わった服を着ているので、要チェック。
 

16.9/21

 

おおきくしてみる?
偕成社さんから画像掲載の許可を頂いております。

題名

ともだち ひきとりや

作・絵

内田 麟太郎 作/ 降矢 なな 絵 

出版社

偕成社

発行日

2002年2月

楽しんだ歳

4歳

内容

おれたちともだち』絵本の第5巻。
今回はオオカミさんとキツネが何とも奇妙な『ともだちひきとりや』を始めます。

イノシシとイタチはいつも喧嘩をしていました。
二人は友達でしたが、イノシシが親分になりたくて、いつもイタチを見下しているのです。

そこで、オオカミさんとキツネは考えて『ともだちひきとりや』を始めました。
イノシシのところへ行って『いらないともだちを、干し魚と交換にひきとります』と言ったのです。
言うことを聞かないイタチにうんざりしていたイノシシは、早速干し魚と引き換えにイタチをひきとってもらいました。

次の日から、イタチはオオカミさんとキツネと一緒に遊んでいました。
遠くからその様子を眺めていたイノシシは、なんだかおもしろくありません・・・。

読書後の注意

友達は、上下のあるものでは無いのですね。
いばりんぼさんには、気をつけましょう。
 

17/4.15

 


偕成社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

ありがとう ともだち

作・絵

内田麟太郎 作 / 降矢なな 絵

出版社

偕成社

発行日

2003年 6月1日

楽しんだ歳

4歳

内容   

『おれたち、ともだち』絵本の6巻。
初めてのキツネのお泊りの日。
オオカミはうれしくて、海を見たこと無いと言うキツネに
海でカジキマグロを釣ってやると約束してしまいます。
ホントは釣った事無いんですけどね。
でも、やっぱり釣れなくて…。

一生懸命なオオカミと可愛いキツネの
続きが楽しみになっちゃうシリーズです。
 

読書後の注意

はっきり言って、お休み前の絵本には不向きです。
なぜなら、つながりダコの場面で、親子共に大笑いしてしまいます。
 

16.9/8

 

おおきくしてみる?
偕成社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

あいつもともだち

作・絵

内田 麟太郎 作/降矢 なな 絵 

出版社

偕成社

発行日

2004年10月

楽しんだ歳

4歳

内容

『おれたちともだち』絵本の第7作です。

寒くなってきたある日。オオカミとキツネは冬眠に入るクマやヤマネ達に春までのお別れを言っています。
でも、なんとなくヘビさんにはあいさつが出来ないのです。

雪が降って、キツネはオオカミと元気よく遊びますが、ヘビさんのことが気にかかります。
冬眠のあいさつがちゃんと出来なかったので、ヘビさんがちゃんと眠れているのか、淋しい思いをしていないだろうか…
そこでキツネはオオカミと2人で、冬眠中のみんなを訪ねて歩きます。

読書後の注意

オオカミがヤマネをお気に入りなのは、意外でした。
食べちゃいたい位、可愛いらしいです。
 

16.10/26