きつねのきっこのお話です。 きつねのきっこは、おおばあちゃんに素敵なマントを作ってもらいました。
きっこと仲の良い、いたちの ちい と にい も同じマントを作ってもらったのです。
新しくて素敵なマントが嬉しいきっこ達は、外へそり遊びに出掛けようとします。
ところがおおばあちゃんは、ゆきぼうずが出るから家の中に居るのがいい、と言い、それでもきっこ達が出掛けると言いました。
『ゆきぼうずにあっても けっしてさむいといわないこと』
ゆきぼうずに会って、寒いと言うとコチコチに凍らされてしまうらしいのです。
そして、魔法瓶に熱いお茶を入れて持たせてくれました。
そりを曳いて歩いていくと、森の動物達が口々にマントを褒めてくれます。
きっこ達は得意になって山を登っていきます。
頂上近くなった時、きっこ達の前に、二つの雪だるまが現れました。
『おおさむ』と『こさむ』と名乗った雪だるまたちは、きっこ達を『そりすべりに」いいところがあるから』と言って誘いました。
ところが『おおさむ』と『こさむ』の正体は・・・。
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