やせ細ったオオカミがおりました。
獲物を探して歩いていましたが、
『一緒に獲物を探さないか』と強そうな熊が声を掛けてきました。オオカミはずっと『一人でいるのが一番気楽で良い』と思っていたので、
熊のことが信用できません。
獲物を横取りする気かも知れないと思っていましたが、
『クマは何でも食うんだぜ』とカラスが言っていたのを思い出しました。
ひょっとしてオオカミも食うのかな?と思い至ったオオカミは、クマから離れて横のトンネルを進んでいきました。
ところが、クマもトンネルへ入ってきました。
後ろから襲われたら、ひとたまりも無いと思ったオオカミは早足で進みます。
しかし、トンネルから出たところでクマが大きな石を投げつけてきました。
危ない!オオカミは咄嗟に飛んでくる石をよけました。
ところが、クマの目当ては大きな蜂の巣だったのです。
クマから分けてもらった蜂蜜を舐めました。
ところが・・・歩き出すと、クマが後ろに手をやって、何か持っている様なのです・・・。
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