妙に明るいおばけの本

おおきくしてみる?
偕成社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

おばけのいちにち

作・絵

長 新太 文/ 絵

出版社

偕成社

発行日

1986年7月

楽しんだ歳

5歳

内容

何とも長さんらしい絵本と言うか、かなりナンセンスなおばけの絵本です。

この絵本のお話は至って単純。
ずっと同じアングルで、おばけの家とおばけの一日を描き出しているのです。

でもこのおばけ、かなり妙なおばけであるらしい。

普通、おばけというと、白か青か、灰色を思い浮かべると思うのですが・・・。
この本のおばけは緑色です。
しかも、丘の上のなんとも見晴らしの良い一軒屋に住んでいます。
しかも、おばけのくせに雷が怖いらしい。
妙な三つまたの歯ブラシで歯を磨き(そもそも歯があるのか?)
スーパーで買い物をして食事を作って食べるし(おばけが何を食べるの?)
同じ緑色のお友達がやって来て、「ヘチャラ モチャラ クチャラ ペチャラ」と話をします。

おまけにこのおばけ、本を読んで、野球の練習をして、帽子をかぶってお出掛けまでしてしまいます。

緑色の、目も鼻も口も無い、どちらかと言うと無表情なおばけなのですが、自然の中で至って健康的な生活を送っています。

後半になると、お化けの家が七変化を始めます。
にゅーっと山のように大きく膨らんだり、緑色の袋を被ってしまったり、猫が来たので窓を目の形に変えてガンをつけてみたり。
どうやらおばけと家は一身同体らしい。
その後、おばけは仲間を連れてきた猫達と乱闘騒ぎを引き起こしてるし。

全体的にくすんだ色で描かれています。
時間が進むにつれて空が暗くなってくるので、不安な気持ちにさせる画面ですが、妙に気になる絵本です。

読書後の注意

なんでおばけが緑色・・・?
この本も『も一回読んで!』と妙にウケる絵本です。
 

17.9/1