ねずみの学校では、猫は怖いものだと教えていました。
先生が、黒板に猫の絵を描いて
『この顔を見たらすぐに逃げなさい』と教えていたのです。でも、先生の話を聞かないでおしゃべりしている子ねずみが三匹。
しばらくして、まわりに誰もいなくなってしまった事に気がついた三匹は、桃を取りに行こうと歩き出しました。
『にゃーご』
その時、目の前には大きな猫が手を振り上げて、今にも襲い掛かりそうです。
でも、猫を知らない子ねずみ達は『おじさん、だあれ?』と尋ねます。
猫はどきっとしてしまいました。
思いがけない反応に、思わず『た、たまだ。』と答えてしまいました。
答えてしまってから、顔を赤くしてしまいます。
『一緒においしい桃を取りに行かない?』
と言われた猫は、おいしい桃を食べた後で、三匹の子ねずみを食べてしまおうと企みますが・・・。
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