こうちゃんは、雨降りがきらいです。
雨が降ると、浮かない顔をしています。
長ぐつも、重くていやなのです。皆で幼稚園で本を読んでもらっていると、雨がやみました。
子供たちは長ぐつはいて、傘持って、一斉に外へ遊びに出掛けます。
でもこうちゃんはお友達に押されちゃうので、いつもびりっかす。
最後に残ってしまいます。
皆が行ってしまった後から、こうちゃんが長ぐつを履こうとすると・・・
あれ、こうちゃんの水色の長ぐつの片一方がありません。
残っているのは、赤い長ぐつの片一方。
こうちゃん、水色の長ぐつと赤い長ぐつを履いて水色の傘を持って出掛けます。
うさぎさんや、からすさんに『かたっぽだけみずいろの長ぐつはいてた子 しらない?』と訊きました。
教えてもらった先には赤い長ぐつと、草色の長ぐつを履いた子が、ぬかるみにはまっています。
引っ込み思案なこうちゃんが、水色の長ぐつを探すのをきっかけに、お友達と仲良くなるお話です。
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