よしみはお兄ちゃんの絵の具が使いたくてたまりません。
でも、お兄ちゃんは『これは大事なまほうの絵の具だから』と言って、なかなか貸してくれないのです。それでも、よしみがお兄ちゃんの絵の具箱をつかんで離さないでいると、お兄ちゃんはしぶしぶ貸してくれました。
よしみは喜び勇んで絵の具をスケッチブックに塗ります。
色んな色を出して、夢中になって塗っていると・・・あれあれ?
森の中から色んな動物が、そうっと、一本づつ絵の具を持って行ってしまいます。
ヘビが絵の具をくわえて持っていくのを見たよしみは、あわてて追いかけますが・・・。
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