小鳥と猫の悲しい絵本。

おおきくしてみる?
金の星社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

ことりとねこのものがたり

作・絵

なかえ よしを 作/ 上野 紀子 絵

出版社

金の星社

発行日

1982年2月

楽しんだ歳

4歳

内容

小さな黒い猫と、籠の中の小鳥とのお話です。

小さい黒い野良猫がいました。
黒猫は猫なのに高い所が苦手で、いつも他の猫達に『弱虫!』と言われ、猫と呼んでもらえなかったのです。

黒猫の友達は、籠の中で飼われている小鳥だけでした。
でも黒猫が小鳥と仲良く話をしていると、小鳥の家の人に怒られて追い出されるのでした。

黒猫が高い所が苦手だと言うと、小鳥は
『高いところって、そんなに怖いの?』と訊きました。
籠の中の小鳥は空を飛んだ事がありません。

『一度で良いから、あの空を飛んでみたかったの』
という小鳥の願いを、黒猫は適えてあげる事にしました。

黒猫に籠の入り口を開けてもらった小鳥は、高く高く舞い上がります。
空を飛ぶのが、楽しくて、楽しくて・・・
でも、黒猫が家の人に怒られてしまうと思った小鳥は、籠の中に帰ってきます。
満足して籠の中に帰ってきた小鳥でしたが、何だか元気がありません。

次の朝、小鳥に会いに来たた黒猫が目にしたものは・・・。

読書後の注意

『死』と『勇気』について考えさせる絵本です。
黒猫の行動に、思わず涙ぐんでしまいます。
実は『ねずみくんのチョッキ』の作者さん達です。
 

17.6/7