マキちゃんのお父さんは、個人タクシーの運転手さんです。 マキちゃんも一緒にお父さんのタクシーをお掃除しました。
お父さんは、今日はお昼からお仕事です。
『今日は遅くなるから・・・。』
そういってお仕事に出掛けたお父さんでしたが・・・。
最初のお客さんはススキを持っているおばあさん。
今日はお月見だから、孫のために田舎からススキを持ってきた、と言うお婆さんの話を聞いて『今夜はおつきみかあ・・・』と思いました。
お父さんは町の中を走るタクシーの運転手ですから、町の中はとても詳しいのです。
でも、ススキの生えている野原は何処にあるのか、思い当たりませんでした。
そして、デパートの花屋さんでススキを買った親子連れを乗せました。
マキちゃんと同じ歳くらいの女の子は、家に帰ったらお月見をするのだと、とても嬉しそう。
お父さんは夕方まで仕事をすると、今日の仕事を終わりにする事に決めました。
今夜はマキちゃんと一緒に、お月見をするのです。
美味しいお団子屋さんでお団子を買って、ススキを採って・・・。
でも、ススキの生えている所がわかりません。
ススキの無いお月見では寂しいですね・・・。
都会の真ん中で、ススキを探すお父さんのお話です。
|