日本の民話を、いもとさんが可愛らしい絵とわかり易い言葉で書かれた絵本です。 昔、きつねがかわうそに言いました。
『まいにち、お互い呼んだり呼ばれたりして、楽しくやるべえ』
かわうその家に行って、かわうその取った魚をたらふく食べてから言うのです。
かわうそは、『今日は、おらがごちそうしただから、明日はきつねどんの番だ』とお互いにご馳走しあう約束をしたのです。
次の日、きつねの家にいっても、きつねは上を向いてじっとしています。
『天の見張りを言い付かって上をみていなきゃならないから、きょうは帰ってくれ』といいだしました。
しかたなくかわうそが次の日やってくると、
『地面の見張りを言い付かって下をみていなきゃならん』
と、やっぱりかわうそを追い返します。
次の日、きつねはかわうその所にやってきました。
魚の取り方を教えてほしいと言うのです。
きつねの狡さに腹を立てていたかわうそが教えてくれた『魚の取り方』とは・・・。
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