悲しくて、壮大なお話。

おおきくしてみる?
ポプラ社さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

かたあしだちょうのエルフ

作・絵

おのき がく 作/ 絵

出版社

ポプラ社

発行日

1970年10月

楽しんだ歳

5歳

内容

エルフは若くて強くて、素晴らしく大きな雄のだちょうです。
そして子供が大好きで、いつも背中の上に、だちょうや他の動物達の子供を乗せて遊んでいる優しいだちょうでした。

或る日、群れがライオンに襲われました。
エルフは群れを庇ってライオンに立ち向かいます。
エルフには強い足と強いくちばしがあるので、ライオンの牙や爪に対抗できました。
そしてライオンを追い払うことが出来たのです。
でも、エルフは片足が食い千切られてしまっていました。

片足を失ったエルフには苦しみの日々が始まりました。
歩くことも出来ないエルフは餌を取る事も出来ません。
他のだちょうや動物達が餌を運んでくれましたが、そのうちエルフは忘れられて行きました。

餌も食べられず、やせ細って行くエルフでしたが、子供達の遊ぶ声を聞くことだけが楽しみでした。

そんな時、森のはずれから黒豹が現れました。

力強い版画の添えられた、生命について考えさせられる絵本です。

読書後の注意

エルフの自己犠牲という、重いテーマの絵本です。
最後はとても悲しい結末なのですが『エルフ、かわいそうね』と言いながらもしっかり聞いています。
とても心に残る一冊。
 

17.7/20