暑い暑い夏の日、男の子が川へ遊びに行きました。 買ってもらったばかりの水中眼鏡とシュノーケルで、川の中を探検します。
川の中の生き物を観察している内にへんな魚を見つけました。
そのへんな魚を追いかけているうちに、男の子は川の深みで足を流れにすくわれました。
いくらもがいても、川に流されて溺れそうになったその時、背中から誰かの声が聞こえました。
『あわてるな、あわてるな。』
声の通りに川の流れに身を任せていると、浅瀬に流れ着いて助かりました。
お礼を言おうと背中を見ると…
なんと背中に張り付いていたのは、痩せっぽちのカッパです!
カッパは男の子にいろんな事を教えてくれました。
川の流れに身を任せる『川ながれのじゅつ』や、網で魚をとる『ゴジラのじゅつ』、川底の石の裏の生き物を捕まえる『石めくりのじゅつ』。
川で遊ぶ為の色んな『じゅつ』を教えてもらって、男の子は大満足でした。
でも、良く見ると痩せっぽちだったカッパが、いくらか太ってきた様に見えます。
実は、カッパのごちそうは…。
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