子供の手習いで使う筆がありました。 昼間は子供に字を書かれているけれど、夜になると目が出て腕生え足生えて、何処かへ遊びに出掛けます。
台所にあった卵に顔を書き、足を書くと卵は動き始めました。
筆と卵のばけものは、すっかり仲良くなって二人で外へ出掛けます。
ところが卵を狙って色々な動物が寄って来ました。
最初に襲ってきた猫は、筆小僧に真っ黒に塗られて黒猫になってしまいます。
狐は筆で書かれた線がそのまま縄になってしまって、ぐるぐる巻きに縛られてしまいました。
筆小僧が陰気な幽霊を笑い顔に書き換えてしまったら、幽霊達はたちまち踊りだしてしまいました・・・。
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