一人の子供が、山を動かしはじめます。

おおきくしてみる?
岩崎書店さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

半日村

作・絵

斎藤 隆介 文/ 滝平 二郎 絵

出版社

岩崎書店

発行日

1980年9月25日

楽しんだ歳

5歳

内容

半日村は、後ろに大きな山がそびえている為に、半日しか日が差さない村のことです。
朝日がまったく当たりません。
お昼になってからようやく燦々と日光が当たっても、すぐに日が入って寒くなってしまいます。
だから作物、殊に稲の生育がとても悪く、村人達もやせ細っていました。

半日村には一平と言う子供がいました。
一平はある晩、両親が『あの山さえなかったら・・・。』と嘆くのを聞きました。

次の日一平は、村への日光を遮る山へ登ります。
そして天辺の土を、袋に詰めて肩に担ぎました。
それから山を下り、ふもとの湖に袋の土を捨てました。

子供達は一平を見て、変な事をしていると笑いました。

でも、一平が毎日山の土を運んでいるのを見ているうちに、何だか面白そうになって・・・。

読書後の注意

一人の少年が始めたことが、村の皆へ広まって行く過程が面白い絵本です。
とても不可能だと思われたことでも、一歩一歩進めていくことが重要ですね。
 

17.9/19