あなたの花も、咲いています。

おおきくしてみる?
岩崎書店さんより画像掲載の許可を頂いています。

題名

花さき山

作・絵

斎藤 隆介 文/ 滝平 二郎 絵

出版社

岩崎書店

発行日

1969年12月30日

楽しんだ歳

5歳

内容

十歳のあやは、山へ祭りのご馳走の山菜取りに出掛けました。
そこで出会った山姥が語ったお話です。

あやが道に迷って入ってきた山には、色とりどりの見たことの無い花が一面に咲いていました。
その花達が咲くのには理由があったのです。

この花達は山のふもとの村の人間が、優しい事をすると一つ咲くのです。
あやの足元には、前日にあやの咲かせた花もありました。

祭りの晴れ着の赤を映した赤い花。

あやは貧乏な我が家を思って、妹に祭りの晴れ着を買う様に母親に言ったのです。
自分も、赤い新しい祭りの晴れ着が欲しかったのに・・・。
二人共には晴れ着が買ってもらえなかったのです。
あやは切なかったけれど、その思いがその赤い花を咲かせました。

花さき山の一面の花は、自分の事よりひとのことを思って辛抱する時に咲くのです。
優しさと、けなげさが花になって咲くのです・・・。

子供の魂の糧になって欲しい絵本。

読書後の注意

私のとっても思い出の絵本です。
この本を読むようになってから、ねーちゃんは『私の花も咲くかな』と言います。
 

17.9/3