ある日、マサヒコ君が学校から帰ってくると、お母さんがお稲荷さんを作っていました。
お稲荷さんは大好きなんだけれど、お母さんが作ったお稲荷さんを、おばあちゃんのお家に持っていくように言われるのが嫌なのです。何故かと言うと・・・
おばあちゃんの家は怖いんです。
インターホンで鍵が勝手に開く魔法の扉。
怖い良く吠える犬が4匹。
それに、外国の奇妙なお面や、目玉の模様のついた蝶の標本があったりします。
でも、一番怖いのはおばあちゃんなんです。
いつも黒い服を着て、車椅子に乗ったおばあちゃんは、マサヒコ君の頭の中では不思議な魔女になってしまうんです。
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