昔、昔の山の奥の村のお話です。 『たろ』は誕生日のご馳走にしようと、竹やぶにたけのこを掘りに出掛けます。
山の奥の村ではたけのこが一番のご馳走なのです。
たけのこを掘っているうちに暑くなったたろは、近くのたけのこに脱いだ上着を掛けておきました。
すると、そのたけのこが上着をのせたまま、ぐぐぐっと伸びていきました。
慌てたたろは、たけのこによじ登りますが、たけのこはまたぐぐぐっと伸びて、たろはまたよじ登り・・・
いつの間にか、たろはとんでもなく高いところに登っていってしまいました。
とんでもなく長く伸びた竹の子の、たろの誕生祝いのお話。
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