アオさんは、青い馬です。
森に住んでいるアオさん、ある日夢を見ました。森の小道を辿って行くと原っぱに出て、その先の丘の上にぶどうが沢山生っている、と言う夢です。
アオさん、早速夢の通りに小道を歩いて行きました。
夢の通りに原っぱに出たところでネコに会います。
ネコはアオさんの話を聞くと、一緒に行く事にしました。
アオさんの背中に揺られて丘の上に着くと・・・夢の通りにぶどうが沢山生っています。
アオさんとネコは大喜び!
でも、ぶどうはまだ熟しきれなくて、酸っぱかったのです。
アオさんとネコは、明日もう一度ぶどうを食べに来る事にしました。
誰にも内緒でね、と言う約束をして家に帰ります。
次の日アオさんとネコはぶどう畑に向かいますが、途中でキツネに会いました。お人よしでうっかり者のアオさん
『ぶどう畑へいくとこ・・・』とうっかり喋ってしまいます。
キツネが大騒ぎしたので、森の動物達にぶどう畑の事を知られてしまいました。
ネコは怒りますが、アオさんは飄々としたもの。
『みんなで食べた方が、ずっとおいしいよ』
とみんなを引き連れてぶどう畑へ向かいました。
ところが、ぶどう畑にはオオカミがいて、有刺鉄線の柵が張り巡らされているのです。
『ここは、ぼくの ぶどう畑だからな』
とオオカミが威張っていました・・・。
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