ちょっと昔の、山の上の家が舞台です。
古い、茅葺の家には『わたし』と妹の『えいちゃん』と『あかちゃん』『お母さん』『お父さん』そして『ばあちゃん』が住んでいました。ばあちゃんは毎朝仏壇にお経を上げるのが日課です。
『かんさらなんさら かんさらやあ』
この不思議なおまじないは、ばあちゃんの手に掛かると、色んな力を発揮します。
『わたし』が転んで血が出た時も、あかちゃんが夜泣きをしたときも、山からホーホーと気味の悪い声が聞こえた時も
『かんさらなんさら かんさらやあ』
ばあちゃんのおまじないを唱えると、怖くなくなるのです。
あるとき、あかちゃんが病気になったので、お父さんとお母さんは病院へ行きました。
『わたし』とえいちゃんとばあちゃんはお留守番です。
2人が遊んで帰ってくると、ばあちゃんがいません。
雨が降ってきて、嵐になっても、ばあちゃんが帰ってきません。
『かんさらなんさら やあやあやあ』
ばあちゃんのおまじないを一生懸命、唱えます。
ばあちゃんは一体どうしたのか?
ハラハラしてしまう絵本です。
|